当時も私はこの埋設物との干渉のことを申し上げましたが、「建屋近傍には配管やトレンチ等の埋設構造物が多数あり、そうした構造物があっても施工可能で、周辺に汚染水を流出させない施工方式であることが必要である。」これが凍土壁を選んだ一つの大きな理由です。
具体的には、建屋近傍の井戸になりますサブドレーンピット、さらには護岸にございます地下水ドレーンと言われるような井戸から地下水をくみ上げまして、今ございましたように浄化をきちんとした上で運用目標を下回ることを確認し港湾内に放水をする、そういう対策でございます。これによって建屋への地下水流入量を大幅に抑制することができるという効果を期待しております。
建屋付近への地下水の流入量を抑制するため、建屋近傍の方の井戸から地下水をくみ上げて、浄化して、その水質が運用目標値を満たしていることを確認した上で海に放出するものでございます。
この汚染源に水を近づけないという目的のためには、地下水バイパスでありますとか、建屋近傍の井戸、サブドレーンでのくみ上げですとか、それから雨水の土壌浸透を抑える敷地舗装ですとか、こういうことを並行してやっております。決して一つの対策がうまくいくということだけに頼らずにやっているところでございます。 現在、六月に着工した後、四割近い凍結管の穴の削孔が完了しております。